〜運動不足と熱中症の関係〜
年々増える熱中症、その背景にあるものとは?
近年、猛暑や酷暑と呼ばれるような異常な暑さが日本の夏では当たり前になりつつあります。
そんな中で、熱中症で救急搬送される人の数が年々増加していることをご存じでしょうか?
とくに心配なのが、「子どもの熱中症」。
実は、熱中症は高齢者だけでなく、体温調節機能が未熟な子どもたちにも多く見られる症状なのです。
その背景にあるのが、【暑熱順化の不足】と【運動不足】。
さらに、体のバランスを整えるうえで欠かせない【自律神経の乱れ】も大きく関わってきます。
この記事では、「暑熱順化」をキーワードに、夏の体づくりについてわかりやすく解説していきます。
暑熱順化(しょねつじゅんか)とは?
暑熱順化とは、体が暑さに慣れていく生理的な適応反応のことです。
継続的に暑い環境に身を置いたり、汗をかいたりすることで、体は次のように変化します。
● 暑熱順化による体の変化
項目 | 暑熱順化前 | 暑熱順化後 |
---|---|---|
発汗のタイミング | 遅い | 早い |
汗の量 | 少ない | 多くかける |
汗の質 | 塩分が濃い | 薄くなる(ミネラルを保つ) |
体温調節 | 苦手 | 上手になる |
疲労感 | 感じやすい | 感じにくい |
暑熱順化がしっかりできていると、体の熱を効率よく外へ逃がせるようになり、結果的に熱中症の予防につながるのです。
子どもと暑熱順化:なぜ大切なの?
● 子どもは暑熱順化しにくい?
子どもは大人に比べて、
- 汗腺の数が少ない
- 地面に近く、照り返しの熱を受けやすい
- 体温が上がりやすい
- 自分で体調の異変に気づきにくい
などの理由から、熱中症になりやすい体質を持っています。
特に最近の子どもは、
- クーラーの効いた屋内での生活が中心
- 外遊びの時間が減っている
- ゲームやスマホが習慣化している
といった背景から、汗をかく経験が圧倒的に少ない=暑熱順化ができていないのです。
運動不足の子どもほど、熱中症リスクが高い
● 発汗機能は「使うことで育つ」
汗をかくための「汗腺」は、赤ちゃんの頃から少しずつ発達していきますが、その働きは普段の運動や外遊びを通して鍛えられていきます。
しかし、運動不足になると…
- 汗腺の働きが衰える
- 体温調節がうまくできなくなる
- ちょっと動いただけで体が熱を持ってしまう
という悪循環に。
つまり、「汗をかけない=体温をうまく下げられない」状態になり、熱中症リスクが高まるのです。
自律神経と暑熱順化の関係
ここで、もうひとつ注目したいのが【自律神経】です。
● 自律神経とは?
自律神経とは、呼吸・血圧・体温・発汗など、体の基本的な働きをコントロールしている神経系のこと。
この自律神経が乱れると、体温調節や汗のコントロールがうまくいかなくなり、暑熱順化が進みにくくなることがわかっています。
● 自律神経が乱れる原因
- 冷房に長時間あたりすぎる
- 昼夜逆転や睡眠不足
- ストレスや不規則な生活習慣
- 運動不足
子どもでも、こういった生活が続くことで自律神経のバランスが乱れ、暑さへの対応力が低下してしまうのです。
暑熱順化のためにできること【実践編】
✅1:日常的に“汗をかく”習慣を
朝や夕方など、比較的涼しい時間帯に、
- ウォーキング
- ラジオ体操
- 公園での外遊び
- なわとび・ボール遊び
- 軽いランニングやかけっこ
などを取り入れて、1日20〜30分でも外で体を動かす時間をつくりましょう。
✅2:お風呂で疑似“暑熱環境”
湯船にしっかりつかることでも、発汗が促されて体温調節機能が刺激されます。
38〜40℃のお湯に15〜20分。お子さんと一緒にお風呂タイムを楽しみながら行えます。
✅3:水分補給&塩分補給を忘れずに
暑熱順化中は汗を多くかくため、水分・ミネラル不足に注意!
こまめに水や麦茶を飲む習慣をつけ、塩飴や経口補水液を活用してバランスよく補給しましょう。
整骨院としてできること
取手東整骨院では、整体により、身体本来の機能を取り戻すサポートをしています。
例えば施術中に「なんだか汗が出てきた!」「血が通ってきた!」といった声をよく聞きます。
身体のゆがみが原因で自律神経が乱れ、汗をかけないということもあるのです。
自分一人では上手くできるか不安と感じている方は、まずはぜひ一度お気軽にご相談ください。
体のケアだけでなく、「健康的な体の使い方」や「心がほっと安らぐ考え方」のアドバイスなども行っています(^^♪
🔔親子で楽しく“暑さに強い体”を育てよう!体験イベント開催のお知らせ
ここまでご紹介してきた「暑熱順化」や「体づくり」ですが、
「わかっていても、家で毎日やるのはちょっと難しい…」
そんなお声も少なくありません。
そこで、私が代表を務める【地域の健康つくり隊】では、この夏、親子で楽しく体を動かしながら、自然に暑さに強くなる体づくりを体験できる子ども向けの体操イベントを開催します!
📅開催イベント①
【文科省認定】運動神経の土台をつくる体軸体操ワークショップ
- 🗓日程:2025年7月30日(水)
- 🕙時間:13:30~15:00
- 📍場所:取手市立福祉会館3階 講座室AB
- 👨👩👧👦対象:小学生と保護者(親子30組)
- 💰参加費:1,000円/組
身体の仕組みをわかりやすく学んだあと、「体軸」をテーマにした親子体操を楽しく体験!
運動が苦手な子も笑顔になれるプログラムです。

📅開催イベント②
【取手こどもかけっこ教室】
〜夏休みに、走るのがもっと楽しくなる!〜
- 🗓日程:2025年8月6日(水)
- 🕙時間:4部制(詳細はチラシをご覧ください)
- 📍場所:取手市立福祉会館3階 講座室AB
- 🧒対象:小学生(1〜6年生)
- 💰参加費:500円
「走るって楽しい!」をテーマに、専門家と一緒に楽しく体を動かします。
走るフォームや姿勢づくりを通して、汗をかく力・体の使い方・集中力も養われる内容です。

🎁どちらのイベントもこんな方におすすめ!
- 運動が苦手な子でも楽しめるイベントを探している
- 夏休みの思い出づくりに、親子で体験したい
- 熱中症に強い体を育てたい
- 姿勢が気になる・集中力が続かない
いずれのイベントも事前申込制・先着順です。
「今年の夏は子どもの体づくりを応援したい!」という方は、ぜひお早めにお申し込みください😊
👉詳細・申込フォームはこちら
体軸体操ワークショップ https://lin.ee/d2ZqKLaT
取手こどもかけっこ教室 https://lin.ee/A9ugoVH
まとめ:夏に強い子どもを育てるには「慣れ」と「準備」がカギ
- 暑さに強くなるには、暑熱順化=汗をかく習慣が大切
- 運動不足、自律神経の乱れが暑さへの対応力を弱める
- 夏の体づくりは「今」から始めるのがベスト!
