頭痛が毎日続く…その原因、首や肩だけではないかもしれません

「以前はたまにズキズキする頭痛だったのに、最近は毎日のように頭が重い」

「夕方になると、頭全体が締め付けられるように痛くなる」

「首や肩もガチガチで、仕事をしていると頭痛がどんどん強くなる」

「休日にゆっくりしても、頭がスッキリしない」

もしこのような頭痛に悩んでいるなら、単純に「肩こりが原因の頭痛」と決めつけない方がいいかもしれません。

頭痛にはさまざまなタイプがあり、片頭痛と緊張型頭痛の特徴が重なることもあります。

また、仕事環境の変化やストレス、睡眠不足、長時間のパソコン作業、首や肩の緊張、食いしばりなど、複数の要因が重なることで、頭痛の頻度や痛み方が変化することがあります。

今回は、

「なぜ頭痛の出方が変わるのか?」

そして、

「なぜ首や肩をほぐすだけでは、なかなか改善しない人がいるのか?」

について、できるだけ分かりやすく解説します。


目次

「ズキズキする頭痛」と「締め付けられる頭痛」は何が違う?

頭痛と一言でいっても、その痛み方にはさまざまな特徴があります。

代表的なものとして知られているのが、片頭痛と緊張型頭痛です。

片頭痛では、

・ズキズキ、ドクドクと拍動するように痛む
・片側に強く出ることがある
・光や音がつらくなることがある
・吐き気を伴うことがある
・身体を動かすと痛みが強くなることがある

といった特徴があります。

一方、緊張型頭痛では、

・頭の両側や全体が重い
・ギューッと締め付けられるように感じる
・軽度から中等度の痛みであることが多い
・身体を動かしても悪化しにくい
・首や肩のこりを伴うことがある

といった特徴があります。

ただし、実際の頭痛は、このようにきれいに分類できるとは限りません。

例えば、

「以前はズキズキする頭痛だったのに、最近は毎日ズーンと重い」

というように、頭痛の頻度や特徴が変化することもあります。

そのため、

「片頭痛だから頭の問題」

「緊張型頭痛だから肩こりの問題」

と単純に分けるのではなく、

「なぜ今、このような頭痛が起こりやすくなっているのか」

を考えることが大切です。


なぜ頭痛の出方が変わるのでしょうか?

例えば、こんな状況を想像してみてください。

以前は、

「仕事が一段落した週末に、ズキズキする頭痛が出る」

という状態だった人が、仕事で大きな責任を任されるようになったとします。

チームの管理や人間関係の板挟みなどで、毎日プレッシャーを感じる。

それでも、

「自分が頑張らなければ」

「リーダーなのだから弱音を吐いてはいけない」

と無理を続ける。

さらに残業が増え、パソコンを見る時間も長くなる。

すると、身体には少しずつ変化が起こります。

ストレスや緊張が続く

身体が休みにくい状態になる

呼吸が浅くなったり、肩や首に力が入りやすくなる

長時間の同じ姿勢が続く

首・肩・顎などからの感覚入力が増える

睡眠や回復にも影響する

痛みを調整する神経系にも負担がかかる

頭痛が起こりやすくなる

ここで大切なのは、

「首や肩が硬いから頭痛が起こる」

だけではないということです。

身体から入ってくる刺激と、脳・神経系がその刺激をどう処理するか。

この両方を見る必要があります。


ストレスが頭痛につながるのは「気のせい」ではありません

「ストレスが原因ですね」

と言われたことがある方もいるかもしれません。

でも、

「ストレスが原因なら、ストレスをなくせばいいの?」

と思ってしまいますよね。

実際には、そう単純な話ではありません。

ストレスそのものを完全になくすことは、ほとんどの人にとって難しいからです。

重要なのは、

「ストレスによって身体がどのような状態になっているのか」

を見ることです。

ストレスが続くと、

・身体が緊張しやすくなる
・呼吸が浅くなる
・肩や首に力が入りやすくなる
・無意識に歯を食いしばる
・睡眠の質が低下する
・痛みに注意が向きやすくなる

など、さまざまな変化が重なります。

そして、こうした要素が重なることで、頭痛が起こりやすい状態が作られていくことがあります。

実際、ストレスなどの心理的要因と頭痛の負担との関連は、片頭痛・緊張型頭痛の双方で研究されています。


「痛みを感じる神経」が敏感になることがあります

ここが、慢性的な頭痛を考えるうえで重要なポイントです。

頭痛が長く続く場合、

「痛みを感じる神経のシステムそのものが敏感になっている」

ことがあります。

これを医学的には「中枢性感作」と呼びます。

少し難しい言葉なので、簡単にイメージしてみましょう。

最初は、

「仕事が忙しい日にだけ頭痛がする」

程度だったとします。

ところが、頭痛を繰り返しているうちに、

「また頭痛が出るかもしれない」

「この痛みはいつまで続くんだろう」

と、痛みに注意が向くようになる。

さらに睡眠不足やストレス、身体の緊張などが重なっていく。

すると、痛みを処理する神経系が刺激に対して敏感になり、以前ならそれほど問題にならなかった刺激でも、痛みとして感じやすくなることがあります。

これが中枢性感作の考え方です。慢性緊張型頭痛や片頭痛の慢性化に、こうした中枢神経系の感作が関与することが報告されています。

つまり、

「首が硬いから頭痛がする」

だけではなく、

「首や肩などから入ってくる刺激を、痛みのシステムが敏感に受け取っている」

という状態も考える必要があります。


首と頭は、神経を介してつながっています

では、なぜ首や肩の状態が頭痛に関係するのでしょうか?

その理由の一つが、首からの感覚情報と頭部の痛みに関わる神経系が、脳幹から上位頸髄にかけて密接に連携しているためです。

特に「三叉神経頸髄複合体」と呼ばれる領域では、頭部からの痛みに関係する三叉神経系と、上位頸部からの感覚入力が統合されます。

そのため、首周辺からの刺激が頭部の痛みとして感じられたり、逆に頭痛が首周辺の不快感と一緒に感じられたりすることがあります。

だからこそ、

「頭が痛いから頭だけを見る」

とは限りません。

首の動きはどうか。

後頭部周辺の筋肉が過剰に緊張していないか。

肩や胸郭が硬くなっていないか。

呼吸がしづらくなっていないか。

姿勢によって首への負担が増えていないか。

こうした身体の状態を確認することには意味があります。


パソコン作業と頭痛の関係

デスクワークが長い方の場合、もう一つ見逃せないのが「長時間同じ姿勢でいること」です。

パソコン画面に集中していると、

頭が前に出る

首の後ろ側の筋肉が働き続ける

肩が上がる

胸郭が動きにくくなる

呼吸も浅くなりやすい

という状態になることがあります。

さらに、

「集中すると息を止めてしまう」

「肩に力が入っている」

「奥歯を噛みしめている」

という方も少なくありません。

すると、首・肩・顎周辺の筋肉に持続的な負荷がかかります。

そのため頭痛がある方では、

・どんな姿勢で仕事をしているのか
・どのくらい同じ姿勢が続いているのか
・仕事中に食いしばっていないか
・呼吸が浅くなっていないか
・休憩をどのくらい取っているか

なども確認する必要があります。


食いしばりや顎の緊張が頭痛に関係することもあります

意外と見落とされやすいのが「顎」です。

仕事に集中しているときやストレスを感じているとき、無意識に奥歯を噛みしめていませんか?

顎を動かす筋肉には、咬筋や側頭筋などがあります。

特に側頭筋はこめかみ周辺に位置しているため、顎を強く使い続けることで、こめかみ周辺の痛みや不快感につながることがあります。

また、顎関節や咀嚼筋からの感覚情報は三叉神経系と関係しています。

そのため、頭痛がある方では、

「食いしばりはないか?」

「顎に力が入っていないか?」

という視点も大切になります。

「頭痛なのに、なぜ顎を見るの?」

と思われるかもしれません。

しかし、頭痛を身体の一部分だけの問題として考えると、見落としてしまう要素があるのです。


そして、もう一つ大切なのが「痛みの悪循環」です

頭痛が続くと、

頭痛がする

「また痛くなるかも」と不安になる

痛みに注意が向く

身体が緊張する

首・肩・顎などへの負担が増える

頭痛が起こりやすくなる

さらに痛みが気になる

という循環が生まれることがあります。

これは、

「気にするから頭痛がする」

という意味ではありません。

痛みは実際に存在しています。

ただ、痛みが長く続くと、身体的な負担だけでなく、「痛みに対する警戒」そのものが身体の緊張や痛みの感じ方に影響することがある、ということです。

だからこそ慢性的な頭痛では、

「痛い場所」

だけを見るのではなく、

「なぜ痛みが続きやすい状態になっているのか」

を見ることが重要になります。


頭痛を考えるとき、私が確認する5つのポイント

当院では、頭痛があるからといって、いきなり首や肩だけを施術するわけではありません。

まず現在の状態を整理します。

① 頭痛そのもの

・いつから始まったのか
・どこが痛むのか
・ズキズキするのか、締め付けるのか
・どのくらいの頻度で起こるのか
・どのくらい続くのか
・光や音、吐き気などを伴うのか
・身体を動かすと悪化するのか

② 首・肩・胸郭

・首の動き
・肩の動き
・胸郭の動き
・後頭部や首周辺の筋緊張
・姿勢による変化

③ 呼吸

・呼吸が浅くなっていないか
・息を止める癖がないか
・胸郭が十分に動いているか
・呼吸によって首や肩に余計な力が入っていないか

④ 顎

・食いしばりがないか
・咬筋や側頭筋の緊張
・顎の動き
・仕事中や睡眠中の食いしばりの有無

⑤ 生活・ストレス・睡眠

・仕事の日と休日で違いがあるか
・最近仕事量が増えていないか
・睡眠時間や睡眠の質
・頭痛への不安
・症状が強くなる環境や状況

このように、身体と生活の両方から状態を確認します。


大切なのは「症状が変化する条件」を見つけること

評価をするときに、私たちが特に大切にしているのが、

「どんな条件で症状が強くなるのか?」

そして、

「どんな条件だと症状が軽くなるのか?」

という視点です。

例えば、

首を動かすとどうなる?

姿勢を変えるとどうなる?

胸郭を動かすとどうなる?

呼吸をゆっくりするとどうなる?

顎の力を抜くとどうなる?

仕事中と休日ではどう違う?

こうした変化を確認することで、

「この人の頭痛には、どのような要素が関係していそうなのか」

を考える材料になります。

単純に「首が硬いから首をほぐす」のではなく、

症状を変化させる要因を探していく。

これが、当院で大切にしている評価の考え方です。


ただし、すべての頭痛を整骨院で対応できるわけではありません

ここは、とても大切なことなのでお伝えしておきます。

頭痛には、身体の緊張などだけではなく、医療機関での検査や治療が必要なものもあります。

例えば、

・突然、今まで経験したことがないような激しい頭痛が起こった
・頭痛とともに、手足のしびれや脱力、ろれつが回らないなどの症状がある
・発熱や強い首の硬さを伴っている
・これまでとは明らかに違う頭痛が急に出てきた
・頭を打った後に新しい頭痛が出てきた

などの場合は、自己判断せず、まず医療機関へご相談ください。

頭痛には一次性頭痛だけでなく、血管、感染、外傷、頭蓋内の問題などに関連する二次性頭痛もあります。

「何でも整体で治す」という考えではありません。

必要なときには医療機関で適切な検査を受ける。

そのうえで、身体的な要因が関係しているのであれば、身体の状態を見直していく。

当院では、この考え方を大切にしています。


「頭痛があるのが当たり前」になっていませんか?

頭痛が長く続いていると、

「もうこの頭痛とは付き合っていくしかない」

「仕事が忙しいから仕方ない」

「肩こりがひどいから頭が痛いんだろう」

と、いつの間にか我慢することが当たり前になってしまうことがあります。

でも、頭痛の背景には一つの原因だけではなく、

仕事やストレス
睡眠
呼吸
姿勢
首や肩

痛みに対する神経系の状態

など、さまざまな要素が重なっていることがあります。

だからこそ、

「頭痛そのもの」

だけではなく、

「なぜ頭痛が起こりやすい状態になっているのか」

を一緒に整理することが大切です。

もし、

「以前とは頭痛の出方が変わった」

「夕方になると頭が重い」

「首や肩のこりと一緒に頭痛が出る」

「パソコン作業をすると頭痛が悪化する」

「休日になっても頭がスッキリしない」

といったお悩みがありましたら、一度ご相談ください。

取手東整骨院では、痛みのある場所だけを見るのではなく、姿勢・動作・呼吸・筋肉・顎などの身体的な状態と、症状が起こる背景を確認しながら、頭痛が起こりやすい状態を一緒に整理していきます。

「頭痛を何とかしたいけれど、どこに相談したらいいのか分からない」

という方も、お気軽にご相談ください。


茨城県取手市の取手東整骨院では、痛みのある場所だけを見るのではなく、姿勢・動作・筋肉・呼吸など、お身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

頭痛でお悩みの方は、まず現在の症状についてお聞かせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次