ぎっくり腰の治し方

目次

ぎっくり腰とは

急性腰痛症の概要

ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれる症状で、急激な腰の痛みを特徴とします。欧米では「魔女の一撃」と表現されるほど、突然の痛みを伴うことがあります。多くの場合、腰の筋肉や靭帯への過度な負担が原因となり、日常生活や仕事に大きな支障をきたします。

ぎっくり腰の原因

発症の主な要因

ぎっくり腰の原因には次のようなものがあります:

  • 筋肉や靭帯の損傷:急な動作や不適切な姿勢での動きによって、筋肉や靭帯が引き伸ばされます。
  • 椎間板の圧迫:重い物を持ち上げる際など、腰椎に過剰な圧力がかかることで発症します。
  • 血流の悪化:冷えやストレスが筋肉の緊張を引き起こし、ぎっくり腰の誘因になることがあります。

具体例として、「重い荷物を中腰で持ち上げた際」や「くしゃみや咳をした際」に発症することがよくあります。

ぎっくり腰の症状

痛みの特徴と程度

ぎっくり腰の症状は次のように現れます:

  • 突然の鋭い痛み(動けなくなることも)
  • 痛みが片側の腰だけ、または腰全体に広がる
  • 動作に伴って痛みが増し、体をまっすぐにできない
  • 痛みとともに腰周辺が硬直し、触れると熱を感じることも

症状が軽い場合は動けることもありますが、無理に動くことで悪化する場合があるため注意が必要です。

ぎっくり腰の治し方

痛みが強い時の対処法

楽な姿勢をとる:横向きになり、膝を軽く曲げて丸まる姿勢を保ちます。膝の間にクッションなどを入れると腰への負担が和らぎます。硬すぎない布団や床が最適です。
患部を冷やす:発症後3日以内はアイスパックや冷湿布を使って炎症を抑えます。

回復中の運動の取り入れ方

3~4日後、痛みが軽減したら軽い運動を開始します。散歩や太もも周辺のストレッチがおすすめです。
ストレッチ例:太ももやお尻の筋肉を伸ばす簡単なストレッチを1回15秒~20秒、1日3セット行います。

ぎっくり腰の予防法

(1) 正しい姿勢を保つ

重い物を持つ際は、腰だけでなく膝を使い、足の力で持ち上げる。
長時間の座り作業では、背中を支えるクッションや正しい高さの椅子を使用する。

(2) 運動の習慣化

股関節を柔軟に保ち、体幹の筋肉を鍛えることで腰への負担を軽減します。ヨガやピラティスも効果的です。
毎朝、簡単な体幹トレーニングを取り入れましょう。

ぎっくり腰になった際の注意事項

やってはいけないこと

無理に動かない:動ける場合でも急な動作は避け、ゆっくり動く。
長時間の安静を避ける:過度に安静にすると筋力が衰え、回復が遅れることがあります。
症状が改善しない場合は医師の診断を受ける。

ぎっくり腰の治療と期間

冷却・温湿布の使用法

アイシング:患部の熱を冷やし、炎症を抑えます。1回20分程度が目安です。
鎮痛薬:市販の鎮痛剤を服用することで痛みを和らげることが可能です。ただし、長期的な服用は避けます。

治るまでの時間の目安

軽度のぎっくり腰:3~5日で回復。
中程度:1週間~10日程度で回復。
重度の場合、リハビリを含め3週間以上かかることもあります。

医療機関へのかかり方

整形外科に行くべき場合

整形外科では、医師が診察を行い、必要に応じて画像検査(レントゲンやMRI)を行いながら原因を特定します。

おすすめのケース

  1. 激しい痛みがある場合
    • 動くのが困難なほどの痛みや、腰以外(脚やお尻)にも激しい痛みやしびれがある場合。
  2. 骨や神経の異常が疑われる場合
    • 腰だけでなく脚のしびれや麻痺、感覚の鈍さがある場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが関与している可能性があります。
  3. 鎮痛薬や注射が必要な場合
    • 痛みが強い場合、整形外科で鎮痛薬や炎症を抑えるブロック注射を受けられます。

整骨院に行くべき場合

整骨院では柔道整復師が施術を行い、筋肉や関節の調整を通じて痛みを和らげます。

おすすめのケース

  1. 痛みが軽度から中程度の場合
    • 少し動けるが、痛みや違和感があり、早く改善したい場合。
  2. 慢性的な腰痛が続いている場合
    • 長期的な慢性腰痛は生活習慣の動きや姿勢のクセから生じている可能性があります。
  3. 筋肉や関節の調整が必要な場合
    • 腰の筋肉の緊張や姿勢の乱れが原因でぎっくり腰になった場合、施術による筋肉の緩和や骨盤矯正が有効です。
  4. リハビリや再発予防が目的の場合
    • ぎっくり腰の回復後に体のバランスを整え、再発を防ぐための治療や指導を受けたい場合。
  5. 薬や注射を避けたい場合
    • 自然な治療法で改善を目指したい場合に適しています。
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