「また腰が痛くなってきた…」「ちょっとした動作でぎっくり腰に…」
そんな経験はありませんか?
実は、腰痛の原因は単なる「腰の使いすぎ」ではなく、身体の重心軸の乱れや筋力のバランスの崩れにあることが多いのです。今回は、腰痛予防のために大切な視点を3つのテーマでご紹介します。
① 重心の軸を整えることで腰痛を予防しよう
人間は、たった二本の足で全身を支えて立ち、歩き、動いています。これは、私たちの身体に高度な重心コントロール機能があるからこそできること。
しかし、この**重心の軸(体の中心を通るバランスの線)**が乱れてしまうと、筋肉が過剰に頑張らなければならなくなり、疲れや痛みを引き起こしてしまいます。
特に以下のような方は要注意です:
- 産後の女性(骨盤の不安定さ)
- 年齢による筋力低下が気になる方
- 反り腰でつま先重心になりがちな方
こうした方は、いくら運動をしても正しい重心軸が保てていなければ、かえって変なところに筋肉がついたり、腰痛を引き起こしてしまうことも。
せっかく健康や美容のために頑張っているのに、それが裏目に出てしまうのはつらいですよね。
だからこそ、重心軸を安定させるための運動やケアがとても大切なのです。
② お尻の筋肉を鍛えて腰を守ろう
腰痛対策として意外に見落とされがちなのが、**お尻の筋肉(特に大臀筋)**の働きです。
座っている時間が長い現代人は、お尻の筋肉が硬くなりやすく、使われにくくなる傾向にあります。その結果、股関節の動きが悪くなり、腰への負担が増えてしまいます。
特に以下のような方は、お尻の筋肉由来の腰痛の可能性があります:
- ベルトライン下あたりが痛い
- 前かがみになると腰が痛い
- 片足立ちや、片足で椅子から立ち上がるのが難しい
年齢とともに筋力が落ちるこの部分を意識的に鍛えることが、腰を守る大きなカギになります。
セルフチェックをして、気になる方はお尻を使った体操や筋トレを取り入れてみましょう。
③ 繰り返すぎっくり腰の背景にあるもの
「ぎっくり腰はクセになる」とよく言われますが、実際に何度も繰り返している方は少なくありません。
そんな方に共通しているのが、「前兆」があるということ。
「腰が重だるい」「なんとなく違和感がある」と感じた直後に、ふとした動作でぎっくり腰になってしまうケースが多いのです。
ポイントは、疲労がたまっていても、それに無自覚で過ごしてしまうこと。
洗顔や物を拾うなどの些細な動作が引き金となるのは、その動作が悪いのではなく、「限界に近づいていた身体の状態」が問題なのです。
さらに、姿勢を支えるインナーマッスルが弱くなっていることも、ぎっくり腰を繰り返す大きな要因です。
ぎっくり腰の悪循環
インナーマッスルが弱る
↓
腰・股関節まわりの筋肉に負担が集中
↓
筋肉が疲労・硬化する
↓
ある日突然、ぎっくり腰!
これを防ぐためには、日頃からのケアと、姿勢保持筋のトレーニングが必要不可欠です。
まとめ|腰痛・ぎっくり腰を防ぐには「整える」意識を持つこと
腰痛やぎっくり腰に悩まされないためには、ただ筋トレをすればいいわけでも、マッサージを受ければいいわけでもありません。
- 重心軸を整える
- お尻やインナーマッスルを鍛える
- 身体の違和感をキャッチして早めにケアする
この3つの視点で、「整える力」を高めていくことが何よりの予防になります。
当院では、あなたの身体のバランスや筋肉の状態を見ながら、根本からの腰痛対策をサポートしています。
「最近なんとなく違和感がある…」という方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
